一眼レフで星空を撮影する時の話。撮り方とか設定。

2016.05.20

| 旅・暮らし・カメラ

Nikon D750を例に星景写真や星の写真を撮影する際の設定やとり方をまとめておきます。星を撮るのはなんか難しいイメージがありますが、月齢と天候と気候と光害(街灯とか街の光。命の灯火)と休日の掛けあわせ具合に比べればカメラ側はそんなに難しくないです。

参考写真とかです。

そこに行くまでのお話

きちんと調べましょう

場所がわかりにくいところが多かったり、着く頃には暗くなっていて標識が見えづらいなどがあります。

また最近ではスマホでのGoogle Mapに慣れてしまい、まあ近くまで行けばなんとかなるだろうと思ってしまいますが、LTEが入らなくて3G回線で激遅、最悪圏外なども起こり得るので、手間ですが、印刷やオフラインでも読めるように画像やPDFで保存しておく、などしましょう。

満月周辺は避けましょう。

満月付近の「月が綺麗ですね」状態ではリア充光線により星の光がかき消されてしまうので、サテライトキャノンが打てなさそうな新月の前後を狙いましょう。

街の光から逃げましょう。

漁村などの海岸付近、山の上、森のひらけた所など、なるべく都会の喧騒から外れましょう。

光害といって、星の光にオレンジ・黄色っぽい光が入ってしまうことがあります。光害カットフィルターなどもありますが、なるべく街明かりから逃げましょう。

天候と気候には細心の注意と最大の準備を。

いやここまでしなくてもいいかなっていう限界を超えましょう。綺麗に星が見れるということは、コンビニも近くに無く、トイレも近くにない状況が多いです。

海沿いは足元も悪く、風も強いことが多く、山の上は夏でも肌寒いです。ビニール袋や懐中電灯、一、二枚多く上着を持つなどしましょう。レジャーシートがあるとゴロゴロできます。ひざ掛けがあると星空の下で( ˘ω˘)スヤァできます。

カメラや機材側のお話

機材の最小構成

・カメラ(+レンズ+バッテリー+SDカード)
・三脚

基本的にこれだけあれば撮ることはできます。

三脚は、3000円~からありますが、どうせ長く使えるものなので、安い急ごしらえではなく、しっかりとしたものを選びましょう。足場が悪い場合や、風が強い場合があったり、シャッター開けている時に、カメラやレンズの重みで雲台がずれるなどの悲劇があっても切ないので。

もう一歩踏み込むと

・レリーズ

なくても撮影はできますが、最善をつくすのであれば、リモコン/レリーズを準備しましょう。シャッター押下時のブレや、秒数の調整など出来ます。

・バッテリーの予備

寒いとバッテリーが減るのが早いです。また、長時間シャッターを開けっ放しにするので、そちらでも電池がよく減ります。できれば用意しましょう。

・レンズは広角気味

APS-Cかフルサイズかでも変わりますが、できれば35mm以下ぐらいの広角の方が楽しいかもです。好みの問題でもありますが…
以前はサムヤンの14mmを使用してましたが、最近風景を撮るときは、Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2を使ってます。

・赤色の懐中電灯

iPhoneなどのスマホのライトがあるじゃんと思うと思いますが、夜間撮影・天体撮影の時は赤色の懐中電灯を使うのがマナーです。できれば準備しましょう。

赤色とか売ってなくない…?という方は、普通の懐中電灯に、100均などで売っている赤色のフィルムを巻くという突貫懐中電灯もアリです。

カメラ本体の設定

  • マニュアルモード(M)
  • ISO 800
  • WB:AUTO
  • シャッタースピード: 13s
  • F値:F2.8
  • 手ブレ防止をオフ
  • 保存形式 最初JPG→確定RAW+JPG
  • マニュアルフォーカス(MF)

だいたいこの設定を基準にいろいろ変えていきます。

撮影時は、モニターでも見える明るい星を探して、その星にピントが合うように調節します。
オートフォーカスだとピントが探せなかったり、ピントがずれてしまうので、必ずマニュアルフォーカスにしましょう。

そのあとは、ISOやシャッタースピードをころころ変えながらいい感じの設定を探しにいきます。

ISOやシャッタースピードの注意点

ISOの数字を大きくしすぎるとノイズが出てきますので、640~800、大きくても1000,1600ぐらいがいいかもです。

シャッタースピードを遅くすると、地球は回っていますので、星が動いてしまいます。赤道儀やポラリエなどを使えばそのスピードに合わせてカメラを動かしてくれるのでいいですが、それらがない場合は13秒ぐらいが限界かと思います。

逆にいうと、シャッターを開けっ放しにすると星がくるくる回っている写真を撮れます。ただ、通常はだいたいインターバル撮影した200枚ぐらいの写真をコンポジット(合成)します。

最初にJPGで構図決めて、RAWで撮る

ある程度設定や構図が決まってきたら、RAW(+JPG)で撮りましょう。

はじめからRAWで撮らないのは、SDカードの容量的な問題です。RAW?なにそれ?という方は調べてくださいごめんなさい。

撮ったらLightroomやPhotoshopで編集

ここが少しハードル高いかもです。お金もかかりますし…

僕はAdobeのCreative Cloudフォトグラフィプランというものを月額980円で契約しています。

撮った時は空はこんなに青くないです。それが現実です。現実はお先真っ暗…というわけで、最高級化粧品と名高いPhotoshop先生の出番ですが、Lightroom先生に登場してもらいます。

撮ったあとの編集・レタッチに関しては、いろいろ本が出ているのでその辺でも教えてくれますが

例というか実例?

今回南知多で撮影してきたこの写真

Nikon D750+Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2

ISO:800
シャッタースピード:15秒
F値:F2.8

Lightroomでの現像設定が、

こんな感じです。

もう力技感が否めないというか、もっと撮影時に諸々できれば良いのかも知れないけど、まだまだいろいろ覚えていかなきゃと思っています…

でもまあ自分好みの色合いとかあると思うので、上のは一参考ということで…(弱気)

最後にまとめ

今となってはフルサイズ機のD750で撮影していますが、APS-C機のD7100やD5100でも撮影していましたので、APS-C機でも問題ないでしょう。

星の撮影をするのも楽しいですが、せっかく星の綺麗なところに行ったら自分の目で星を眺めておきましょう…(自戒)

あと、一人で星を撮影しにいって、撮影に没頭するのもいいですが、暗いですし、人気もないところが多いので、「出来れば」誰かと行きましょう。寒いし寂しいし。

それでは!

参考写真とかです。

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