Notion + Linear をやめて Obsidian に全部まとめた

目次

個人開発のプロジェクト管理に Notion と Linear を使っていた。ドキュメントは Notion、タスク管理は Linear。よくある構成だと思う。

ただ、しばらく運用していると「あれどこに書いたっけ」が増えてきた。Notion にメモしたのか、Linear のイシューに書いたのか。2つのツールを行き来する時間がじわじわストレスになる。

結論から言うと、全部 Obsidian にまとめた。Notion の 111 ファイルと Linear の 47 プロジェクトを、Claude Code を使って半日で移行した。

Before: 何を使っていたか

Notion(ドキュメント・ナレッジベース)

Notionのドキュメント一覧

Notion には「知識」を置いていた。

  • コードスニペット(CSS / JS / WordPress / React 等)— 78件
  • 企画書・ビジネスアイデア — 14件
  • 環境メモ・設定情報 — 8件
  • AI プロンプトテンプレート — 8件
  • YouTube 制作フロー — 3件

合計 111 ファイル。数年かけてじわじわ溜まったもの。

Linear(プロジェクト・タスク管理)

Linearのプロジェクトボード

Linear にはプロジェクトの進行管理を任せていた。

  • 個人開発(nekki, Glyphio, LimitBar 等)
  • クライアント案件
  • 会社(umi.design)関連

合計 47 プロジェクト。ステータス管理、優先度、チーム分類まで Linear でやっていた。

何が不満だったか

  • 情報が2箇所に分散する: プロジェクトの仕様メモは Notion、タスクは Linear。「あの仕様どこだっけ」が頻発
  • Notion が重い: ページを開くたびにロードが入る。検索も遅い。ローカルファイルの速度に慣れていると特にキツい
  • Linear の無料プラン制限: 個人で使う分には十分だけど、長期的にベンダーロックインされるのが気になっていた
  • Markdown で完結したい: 前日にブログを WordPress から Astro に移行したばかりで、Markdown ベースの運用に味をしめていた

Why Obsidian?

移行先の候補はいくつかあった。

候補良い点見送った理由
Notion のまま一本化移行不要重い。ローカルファイルじゃない
Linear のまま一本化タスク管理は優秀ドキュメント置き場としては微妙
GitHub Issues + MDGit ネイティブUIがエンジニア向けすぎる
Obsidianローカル、速い、拡張性

Obsidian を選んだ決め手はこの辺。

  • ローカルファイル: ただのMarkdownファイル。特定サービスに依存しない
  • Git管理できる: 変更履歴もバックアップも自然についてくる
  • Dataview: frontmatter を書くだけでダッシュボードが自動生成される。Linear のボード相当のものが作れる
  • 速い: ローカルファイルを直接開くだけなので、Notion みたいなロード時間はゼロ
  • Claude Code と相性がいい: ただの Markdown ファイルだから、Claude Code で一括処理・整理・テンプレ生成が簡単にできる

移行でやったこと

Notion → Obsidian

Notion のエクスポート機能で Markdown を書き出すと、こういうファイル名になる。

CSSスニペット集 a1b2c3d4e5f6.md
企画書:新サービス 7g8h9i0j.md

末尾のハッシュ ID が邪魔なので除去。さらにフォルダを再構成した。

docs/
  code/        ← コードスニペット(css/ js/ wordpress/ 等)
  inbox/       ← 企画書・アイデア
  notes/       ← メモ・環境情報
  prompts/     ← AIプロンプト(coding/ design/ business/)
  youtube/     ← YouTube制作関連

Notion のエクスポートには画像やパスワード的な情報も混ざっていたので、機密情報は「1Password を参照」に一括置換した。

Linear → Obsidian

Linear のプロジェクトデータは frontmatter 付きの Markdown に変換した。

---
tags: [project]
team: personal
status: 制作中
priority: high
client:
url:
repo:
created: 2026-03-30
---

status は Linear のステータスをそのまま持ってきて、Obsidian 側で Dataview クエリに紐づけた。

projects/
  personal/    ← 個人開発
  work/        ← クライアント案件
  company/     ← umi.design
  _archive/    ← 完了・停止

Claude Code をどう使ったか

ここが今回の一番のポイント。158 ファイルの変換・整理を手作業でやるのは現実的じゃない。

Claude Code にやってもらったこと:

  • Notion エクスポートのクリーンアップ: ハッシュ ID 除去、フォルダ分類、不要ファイルの除去
  • Linear データの Markdown 変換: API から取得したデータを frontmatter 付き Markdown に変換
  • 機密情報の検出と置換: API キー、パスワード等を検出して安全な文字列に置換
  • CLAUDE.md の作成: Vault の構造・規約・テンプレート仕様をまとめたガイドファイル
  • Dataview ダッシュボードの作成: projects-board、tasks-board のクエリ構築
  • テンプレート作成: project / meeting / doc のテンプレートファイル

Claude Code の強みは、ファイルを直接読み書きできること。「このフォルダの全ファイルに frontmatter を追加して」「この形式でダッシュボードを作って」という指示がそのまま通る。Markdown ファイルの一括操作は Claude Code の得意分野だと思う。

After: Obsidian での運用

プロジェクト管理(projects-board.md)

Obsidianのprojects-board

Dataview で #project タグのノートをステータス別に表示する。Linear のボードビューに近い見た目。

  • 制作中 / 相談中 / 着手待ち / 確認待ち — 優先度順ソート
  • 公開済み / アーカイブ — ファイル名順

各プロジェクトを開けば、基本情報・ログイン情報・TODO が1ファイルにまとまっている。Linear では分散していた情報が1箇所に集約された。

タスク管理(tasks-board.md)

全プロジェクトのチェックボックス(- [ ])を横断集約する。プロジェクト別にグルーピングされるので、「今やるべきこと」が一覧で見える。

Linear のアサインやスプリントのような高度な機能はないけど、個人なのでこれで十分。

プロンプト管理(prompts-board.md)

Obsidianのprompts-board

移行後に追加した仕組み。AI プロンプトを category / description 付きで管理して、「こんなとき使う」列で一目でわかるようにした。

prompts/
  coding/      ← コード系(プロジェクト全体把握、自己レビュー)
  design/      ← デザイン系(Webデザイン、iOSリデザイン)
  business/    ← ビジネス系(アイデア出し、マーケティング、ブログ記事)

フォルダ構成(全体)

Obsidianのフォルダ構成

Obsidian Vault/
  projects/           ← Linear の代替
    personal/
    work/
    company/
    _archive/
    projects-board.md
    tasks-board.md
  docs/               ← Notion の代替
    code/
    inbox/
    notes/
    prompts/
    youtube/
  templates/          ← テンプレート
    project.md
    meeting.md
    doc.md
    prompt.md

使っているプラグイン

  • Dataview — ダッシュボードの動的生成(これがないと始まらない)
  • Obsidian Git — 自動コミット・バックアップ
  • Templater — テンプレート挿入の強化版
  • Quick Switcher++ — ファイル検索の強化(見出し・記号で絞り込み)
  • Linter — frontmatter の自動整形

良かったこと

  • 検索が爆速: ローカルファイルだから当然だけど、Notion のロード時間がゼロになっただけで体感が全然違う
  • 「全部ここにある」安心感: プロジェクトのタスクも、技術メモも、プロンプトも、全部同じ場所。「どこに書いたっけ」問題が消えた
  • Git 履歴で変更が追える: いつ何を変えたか、全部残る。Notion の版管理より信頼できる
  • Claude Code との相性: Markdown ファイルだから Claude Code で自由に操作できる。「プロンプト全部にfrontmatter付けて」が一発で通る

微妙なこと

正直に書く。

  • モバイル: Obsidian Sync(有料)か、iCloud / Git 同期の設定が必要。Notion のようにブラウザで開けるお手軽さはない
  • 共有・コラボ: Notion の「ページを共有」に相当する機能はない。チームで使うなら別途ツールが必要
  • 初期設定のハードル: Dataview のクエリ、テンプレート、プラグイン設定…最初の構築にはそれなりに時間がかかる。ただ、ここは Claude Code に任せれば半日で終わる

まとめ

Notion + Linear の2ツール体制から、Obsidian 1つに集約した。

1人で仕事をしている限り、Obsidian で困ることはほぼない。速くて、自分のもので、Git で管理できて、拡張性がある。

移行のハードルは「158ファイルをどう変換・整理するか」だったけど、Claude Code に任せたら半日で終わった。ツール管理のモヤモヤを感じている人は試してみる価値があると思う。